企業の中でも、あらゆる分野で動画を制作することが多くなった事と共に、
動画に対する課題感も多く見られます。
動画制作をされた方。検討されている方の中でもこのような課題が多いのではないでしょうか?
・費用対効果が見えづらい
・数値化が難しい
・時間がかかる
・制作費が高い
・動画制作に対するノウハウがない
この中でも圧倒的に多く声が上がっているのが「費用対効果が見えない」ことです。
効果が出るか分からない状態なので、予算を投下するのが難しかったり、
自己満足になってしまう事が懸念され制作しない場合があります。
動画制作というのは「目的」があり、そこへの費用対効果を曖昧にしない為にも、
動画制作の「KPI」を設計します。
■「KPI」とは?
「KPI」というのは重要業績評価指標(Key Performance Indicator)を示す言葉で、
簡単に言うと、最終目標に対する中間目標になります。
営業でいうと「契約」に対する「アポイント数」「商談数」などになります。
まずは、動画の効果測定をするための流れを説明します。
PDCAサイクルですね。
➀ 動画の目的の設定(認知・検討・行動)
② ターゲット設定
③ 動画の使用媒体の決定
➃ 構成作成
⑤ 制作
➅ 配信
➆ 効果測定(アナリティクス等使用)
⑧ 改善
という流れになります。
➀~➃までが企画段階になるので、そこに「KPI」を設定します。
では、動画においてのKPIとはどのようなものがあるのか。
■動画制作においての「KPI」
動画制作において「KPI」は目的によって異なりますが、一般的なものが以下です。
●再生回数
●インプレッション数
●クリック率
●ユニークユーザー数
●再生完了率
●視聴維持率
●コンバージョン率 などです。
●再生回数
どれだけ動画が見られたのか。全体の指標になります。
改善としてはクリエイティブ面なのか。外部からの流入など。(HPや他SNSにリンク挿入)
●インプレッション数
動画がユーザーに表示された数です。
ここが低い場合の改善点は動画のタイトルやサムネイルなどのクリエイティブを改善しましょう。
●クリック率
クリック率の目標目安も媒体により異なりますが、YouTubeでは2%~10%になります。
ここが低い場合はクリックされていない事になるので、再生回数も少ないはずです。
ですので、改善点は同じくタイトルやサムネの改善です。
●ユニークユーザー数
一定時間、動画を視聴した視聴者の総数を示す指標。
これは視聴者数を計るものでして、視聴維持率にも繋がりますね。
ユニークユーザーは1人が何回か動画を視聴しても「1人」としてカウントになります。
なので、ここが低い場合は動画の中身の改善が必要ですね。
その為にも「ターゲット」をしっかり定めて、そのターゲットに合せて内容を制作します。
●再生完了率
動画が最後まで見られた割合を表す数値です。
動画の離脱率が確認できるものになるので、動画尺の改善や離脱しているポイントのクリエイティブを改善する必要がありますね。
●総再生時間
動画を再生した総合計時間になります。
こちらが長いとユーザーのエンゲージメントも高くなります。
そしてこれにより、各種媒体のオススメ欄にも表示されるようになり、
SNSなどではフォロワー外へもリーチできるようになります。
改善点としては、クリエイティブ面やタグなどのSEO部分も改善しましょう。
●視聴維持率
動画を見た視聴者がどれだけの時間維持できたかの数値です。
平均視聴時間や離脱される時間をポイントにクリエイティブの改善や視聴者のニーズを理解します。
●コンバージョン率
視聴者が動画から購入や問合せなどのアクションを起こした割合です。
ここが低い場合はターゲットの需要と動画の供給の不一致が考えられますね。
これらが動画の「KPI」になります。
そして、これらのKPIを上記で説明した「目的」に合せて設定します。
目的に合せた指標を設定し、その指標を達成するための使用媒体の設定や動画の表現方法を企画していきます。
動画というのは、実際に効果が大きく発揮できるものです。
しかし、ただ動画を制作するのでは、課題となる「費用対効果が見えない」ところは改善されないので、今回のような設計をした上で、動画の制作に取り組んでいきましょう。
以上、ディレクターの中田でした。