久々に動画マーケティングのお話です。
動画広告はグングン成長しており、更なる加速が見込めます。
■2020年日本の広告費は約6.2兆円。
電通が毎年発表している国内の広告状況。
2021年の発表によると、2020年の日本の総広告費は6兆1,594億円。
大手1兆円企業の売上高6社分ってイメージでしょうか。
トヨタは売上30兆円近い企業なので、その1/5位のマーケットサイズです。
ちなみに電通は売上1兆円規模。
2019年までは総広告費7兆円に迫る勢いだったにも関わらず、コロナ情勢による影響からか、下げる形となっています。
https://www.dentsu.co.jp/news/release/pdf-cms/2021012-0225.pdf
【引用】「2020 年 日本の広告費」 – Dentsu
■インターネット広告費は2兆2,290億円。前年比約106%で成長を遂げている。
2019年にTVCMを抜いて、最大の広告費となったインターネット。
更に成長しています。D2Cビジネス、Eコマースがやはり伸びていると思われます。
外出自粛の中、人々のインターネットタイムは増える一方で、ネットで買い物、ネットでエンターテイメントを楽しみ、ネットで決済。
つまり、ネット完結型のライフスタイルが定着しつつ、そこに向けた広告出稿は更に加速すると思われます。
https://www.dentsu.co.jp/news/release/pdf-cms/2021012-0225.pdf
【引用】「2020 年 日本の広告費」 – Dentsu
■今、一番伸びているインターネット広告は動画広告。
さてさて、私たちのビジネスフィールドの動画制作。
動画広告は約3,900億。
動画広告は前年比約120%の成長を見せており、インターネット広告媒体費(1兆7,567億)の22%のシェアを獲得するまでに成長しています。まさに伸び盛りなわけです。
https://www.dentsu.co.jp/news/release/pdf-cms/2021012-0225.pdf
【引用】「2020 年 日本の広告費」 – Dentsu
映像制作への新規参入企業も爆裂に増加し、多くの案件が複数社によるコンペティション。
まさに私たち動画制作会社にとっても動画戦国時代なのです。
ITリテラシーの弱い映像制作会社はいずれ淘汰されると思っていますし、ブームとは言え、約4000億のパイを取り合う緊張感のあるマーケットなのです。
大手1社の売上高にも満たない現状の市場に、新規参入が溢れています。
分かりやすいイメージでいくと、サイバーエージェントの売上高が約4,800億なので、まだ、動画広告の市場規模はサイバーエージェント1社の売上に満たない状況です。
■5Gでスパークする動画広告。通信速度が4Gの100倍。
5Gは2020年から段階的にスタートしています。
みんな「5G使ってます!!」という状態は、数年以内にくると思っており、このタイミングで容量のデカい動画広告は威力を最大発揮します。
基地局の増加、デバイスの安価設定、基本料の値下げといったストーリーが描ければ、ここがスパークポイント。
そもそも動画広告の問題は読込・表示速度が遅すぎるというデータ容量のデカさだったわけです。
このデカさを補うために、WEB動画標準の「MP4」という動画形式が出てきたり、様々な圧縮コーデックと言われる動画データ容量の縮小化が行われてきたわけです。
すでに、広告運用担当者ならお気づきかと思いますが、Googleのディスプレイ広告も30秒動画が入稿できるようになっており、ディスプレイ広告はいずれ全て動画になるのでは?というのが私たちの予想です。
●LIVE形式のオンライン通販番組もドンドン出てくるでしょう。
●新たな動画プラットフォームもたくさん出てくるでしょう。
●動画広告制作の更なる効率化(AI)も進みます。
今はまだ、あちこち課題だらけ。
しかし、ニーズがあればそれを超えるのが時代の流れ。
動画広告がインターネット広告を支配し、TVCMの市場規模を抜く日が来るかもしれません。
今後の動画市場、ワクワクですね。