動画編集を行う上で「設計力」がとても重要になってきます。
動画制作をされる方々で下記のような悩みを持たれている方は多いのではないでしょうか。
▶ 動画編集をしているが、1本制作するのに凄く時間が掛かってしまう。
▶ 編集技術が乏しくて、時間に間に合わない。
▶ 動画素材の量が多すぎて、選択するのに時間がかかる。
▶ スピードを上げたい為に編集が雑になる。
実際に動画編集をされる方がよく悩まれる内容が「時間」ですね。
では、どうすれば時間に間に合わせて且クオリティを担保できるのか。
それは「設計力」です。
■動画制作の設計術
まず「設計力」を高めるには、動画制作の流れを理解すること。
そして自分の編集力を理解すること。
ちなみに、編集力を理解する部分では自分は出来ると思わない方がいいです。
どちらかというと、自分が出来ない部分を理解するべきです。
動画制作をする上で必要になる一般的な工程としては、
企画/構成作成 → 撮影 → 編集 → 納品
この中の1部分を担当する方もいれば、全て行う方もいるかと思います。
ディレクターとして「企画/構成 撮影」を担う方。
動画編集者として「編集」を担う方。
どちらの立場であれ、全体の流れを掴んで「設計」を行います。
■設計の流れ
基本的には設計をする際は納品日から逆算して考えましょう。
納品に間に合わせる為に、どれぐらいで編集を行い、撮影を行うか。
これらを、まとめて企画 / 構成を作成します。
▶ 企画構成作成
構成(絵コンテ)の作成の際は後工程を考えて、作ります。
撮影 / 編集のことを考えて作成するという事です。
まず撮影の部分に向けて考える事は、何が必要になるか。何を知っておくべきか。
:必要機材
:手配関係 (モデル/スタジオ/衣装メイクなど)
:現場の当日の状況
:コメントの質問内容
:コメント内容
:撮影の流れ (時間設計) など。
編集に向けて行う事は、編集で悩む時間を削減する項目を解決しておくこと。
:TELOP文章の作成
:タイトルの文章の作成
:完成イメージになるような参考動画用意 など。
まだまだ出来る事はあると思いますが、ディレクターとして行うのは、
後工程に関わる人が、どうすれば悩まずにできるか責任を持って考えるべきですね。
ただ、編集段階から関わって上記のような項目が出来ていない状況で行う場合もあると思います。
そこで実践するべきなのが、編集作業の「設計」を作る事です。
■動画編集の設計術
やみくもに、すぐ手を動かす前に、まずは「設計」をします。
そして、同様に納期から逆算で考えます。
▶ 編集の終わり期日を決める。
▶ 期日に向けてどのようなスケジュール感で動くか細かく決める。
▶ 編集内容の時間設計を決める。
そして、編集内容を下記のような形で洗い出してみます。
各項目で自分がどれぐらいの時間が掛かるかを考えて設計します。
なので、自分が苦手な項目を知ることが大切なのです。
これを編集前に、やるかやらないかで編集のスピードが格段に変わると思います。
細かく説明すると、まだまだ行う事は多いのですが、まずは上記の内容を試してみてください。
意外をやってない方が多いです。
大事なのは「先に決めること」
そして必ずゴールの「完成」から逆算して設計してください!
ただ作業するのが動画編集者ではありません。
「設計力」を活かして動画編集者として重宝されるようになりましょう。
以上、ディレクターの中田でした。