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KIZUNA JAPANスタッフによる映像制作マガジン

2023年1月17日

動画制作の見積書の見方

動画制作見積書の見方

動画制作をはじめて依頼する企業は、
そもそも費用がどのくらいかかるのか分からないかと思います。
そして、複数社に見積依頼をしたが、出てくる見積金額も制作会社ごとで大きく異なり、
見積詳細内容をどのように判断すれば良いか分からないかと思います。
本日は私たちの見積書を見ながら解説をしたいと思います。
※(注)大まかな見積例となります。

動画制作の見積書例

①ディレクション費。

動画ディレクター

これは映像の企画や演出からはじまり、撮影の進行であったり、
様々なディレクション業務の人件費
ととらえて良いかと思います。
弊社の場合、全体の約30%をディレクションフィーとして計上しています。

②撮影費

撮影

これは、撮影に何日かかり、どのような内容で実施するかで大きく変動します。
●撮影内容
●機材内容(カメラ・照明・音声他)
●撮影部隊の人数(カメラマン、照明マン、音声マン)

によって大きく差が出る項目かと思います。
私たちは基本15万円~と設定しています。
私たちは1名1日の人件費を約5万円で算出しているので、
2名体制だと10万円+機材や交通費を加味し+5万円いただいています。
ここにドローン撮影や特殊な機材等を組む場合、別途算出しています。

余談ですが、TVCMクラスのカメラ(RED)等の場合、
カメラ1台だけで、10~20万のレンタル費用がかかります。
ですので、機材内容によっても大きく変動する項目となります。

③編集費

動画編集マン

私たちは1日5万円で人件費を計算しています。
映像の編集作業内容によって、5日間かかりそうだったら、
5万円×5日間で25万円です。

※昔は編集もスタジオで行われることが多かったため、
「1時間〇〇円」という形態が多かったと記憶しています。
デジタルでPCのみで作業するのではなく、テープをデッキで再生し、別のテープに記録する。
いわゆるリニア編集という形態をとっていました。

④CG編集費

編集費同様、こちらも人件費で計算しており、
私たちの場合1日5万円で計算しています。

グラフィックを作ったり、動かしたりする作業ですね。
分かりやすいところで言えば、企業ロゴのアニメーションでしょう。
光を飛ばしたり、合成処理をしたりCG作業は様々です。
デザインから作業をするのか、提供デザインを動かすのかでも、
大きく作業日数は異なります。
最近はある程度のストックデザインを使用し、予算を抑えるやり方も非常に多いです。

⑤タレントアサイン費

タレント

ナレーターや役者のアサイン費用です。
ここは配役するタレントさんによって、条件は大きく異なります。
ですので、金額も不透明で非常に上下があります。
TVCMは数百万円~数千万円と言った感じで、クラスによって大きく異なります。
一般的な企業動画ではざっくりですが、
1日数万円程度~30万円程度まで、かなり幅があると考えてもらえればと思います。

※使用条件はおもに以下2つです。
「期間契約」…一般的に3ヵ月、1年等、使用契約期間を定めた契約です。
「買取契約」…数年に渡って、契約期間を定めず、使用できる契約形態です。
著名な方であれば、ほぼ期間契約になると考えてもらえれば間違いないです。

⑥MAスタジオ費

マルチオーディオ作業風景

ナレーションの収録やインタビュー音声を綺麗に整えたり、
BGMのバランス調整をスタジオにて行う作業です。
専門の音響エンジニアがプロ用ツールにて音を綺麗にしていきます。
基本、「1時間〇〇円」といった感じです。
スタジオによって、料金は異なりますが、1時間1万円前後から、
CMクラスのスタジオになれば1時間3万円前後まで幅広い価格帯となっています。

※低バジェットの場合、MAを編集マンが簡易的に行うことも非常に増えています。
しかし、MAは音のクオリティを大きく左右します。
それなりの媒体で放映する場合、入れておきたいものです。
ちなみに、TVCM等でMAを入れていないものを私は聞いたことがありません。

目的が大切

10万円からの映像制作みたいなWEB広告も見ますが、
そのような場合、多くは編集のみで完結する案件が中心かと思います。
それがダメということではなく、動画の目的に合わせて、
「どこまで」、「何を」、「どんなスタッフ」が実施するかです。
大量にコンテンツが必要なYouTubeチャンネル等では、
時間的にもMAを入れる必要性はないかと思います。

上記のような様々な工程があり、その詳細を少し理解することで、
見積の整合性理解「なぜ、こんなに制作費が違うのか?」という問いに
答えが見えてくるかと思います。

動画制作会社から見積書をもらったら、上記を参考にしてもらえればと思います。

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この記事を書いた人

Keiichi Takase

KIZUNA JAPAN株式会社 代表兼クリエイティブディレクター。 趣味:サーフィン、キャンプ、ゴルフ

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