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KIZUNA JAPANスタッフによる映像制作マガジン

2022年8月22日

【動画解説付き】映像制作における「フレームレート」による違い。

fpsフレームレート

映像制作をはじめた方が最初に戸惑うことは何だろうと考えました。
カメラの設定にしても、編集のプロジェクト設定にしても必ず付きまとうのがフレームレート。
自分も始めたばかりのころに、戸惑ったのがフレームレートです。
どんな違いがあるのか簡単にお伝えできればと思います。

iPhoneでもFPS(フレームレート)の設定はあります。
なんとなくデフォルトで撮影している方がほとんどだと思いますが、
映像の雰囲気が大きくことなってしまうため、
フレームレートの大枠の違いは理解しておいた方がベターです。
それによって、イメージした作品づくりをしてもらえればと思います。

iPhoneのFPS設定画面
iPhoneのカメラ設定画面

そもそもフレームレートって何?

フレームレート=fps(frames per second)
フレームレート(fps)とは、1秒間の動画が何枚の静止画で作られているかです。
つまり、映像は静止画のパラパラ漫画。
パラパラ漫画と同じで、枚数が多い方がはっきりとした映像になり、
枚数が少ない方がカクカクした動画になります。

※映像の滑らかさで例えられることが多いですが、
感覚値で言うと、フレームレートが高ければ、ハンディで撮影した際の手ブレを
激しく感じたりするため、高いから滑らかかというと違うと思っています。
逆に24fpsの方が残像感が滑らかに感じるイメージです。

フレームレートで作品の雰囲気が変わる。

詳細を説明すると、インターレース、プログレッシブなど、ややこしい話になるので
初心者の方は以下だけ覚えておけば良いかと思います。

●24fps(1秒間に24枚のパラパラ漫画)
→映画っぽい感じにしたいヒト。

●30fps(29.97fps)(1秒間に30枚のパラパラ漫画)
→TVCMっぽい感じにしたいヒト。

●60fps(1秒間に60枚のパラパラ漫画)
→被写体の動きをパキッとさせたいヒト。

●120fps以上(1秒間に120枚のパラパラ漫画)
→スローモーション映像にしたい人。

私の感覚値で言うと、
「24fps」
実写映像の動きに、少しモーションブラーが効いた感じになり、
その残像感、質感が気持ち良い。映画っぽくオシャレに見える。
ハンディで撮影した時も手ブレが逆にふわっと表現できるので気持ちよい感じになる。
スローをかけると、残像が出すぎて、カクカクしすぎて使えない。

「30fps」
弊社での企業映像制作を行う案件の9割は30fpsで撮影しています。
被写体の動きなどが、適度な滑らかさ・ハッキリした映像になり、バランスが良い。
スローをかけると、2倍速ならギリギリ使えるかな…といった印象。
24fpsよりもハンディ撮影は少し手ブレ感が気になる。

「60fps」
ハンディだと手ブレ感がはっきり出てくるので、非常に気になる。
三脚を活用したり、スタビライジングできれば30fpsと同じようにバランスは良い。
後でスローにする可能性が少しでもあれば、2倍スローにしたとしても30fpsになるので、汎用性は高い。
データはそれなりに重くなるので、注意が必要。

「120fps以上」
スローモーション専用。音声は無しになる。

といった感じでしょうか。

あまり理論から掘り下げていくと、頭が困惑するかと思います。
難しく考えないで、映画っぽくしたいから「24p」だなとかで
撮影&編集をトライしてみてください。
撮影の設定に編集のプロジェクト設定は合わせてくださいね。

試していくうちに、その質感の違いが徐々に分かってくると思います。

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この記事を書いた人

Keiichi Takase

KIZUNA JAPAN株式会社 代表兼クリエイティブディレクター。 趣味:サーフィン、キャンプ、ゴルフ

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