映像制作の仕事の取り方が変わる。

2022年7月4日

映像制作の仕事の取り方が大きく変化しています。
昨今のSNS等の普及、映像ソフトウェア、動画編集ソフトの廉価サブスクリプションによって、
フリーランスブームや副業も呼びこみ、クリエイターの働き方も多様化しています。
「撮りたい、作りたいものを作り、案件もこなす。」という新しいビデオグラファーという
仕事のスタイルもSNSを中心に非常に流行っていますね。
業界アルアルだった根性スタイル、ハードワークも少し時代遅れになってきている印象です。

これまでの構造「クライアント→広告代理店→制作会社」

映像の制作会社はもともと作ることが本業のため、営業機能を持っていない会社が多かったです。
広告代理店が仕事を取ってきてくれて、制作を依頼されるということが一般的な案件フローでした。
勿論、CMの現場や大型な案件であればこの構造は今も鉄板です。
しかし、YouTube動画や小規模の現場が求められるシーンが非常に増え、
予算も大きく変わったことで、選択肢は増えました。
「営業に来るなら、スーツで来なさい。失礼・・・」みたいな古い文化も既にありませんね。
柔軟性が問われている時代です。
時代に合わせて、プロモーションのスピードを上げていくためにも、
制作会社との直接取引が加速していったのです。

制作会社が営業機能を持つ。「クライアント→制作会社」

映像制作会社の多くが営業機能を徐々に持つようになっています。
広告代理店から案件をもらうという受け身の姿勢から、能動的に変化していきました。
WEB広告等による新規販路開拓がしやすくなったことも大きな要因です。
代理店仕事が中心の映像制作会社より、直接クライアントとやり取りしている方が
スピーディで効率的なことも非常に多い。働き方にも大きな差があるかもしれません。
代理店とクライアントの両方に合わせなければならないものが、クライアントのみに
集中できるので、効率UPできることも本当に多々あります。
例えば、1週間でクライアントに出さなければならない仕事は、代理店さんが入っていれば、
クライアント提出前に代理店チェックがあるので、実質3日程度で提出し、チェックを入れてもらい、
直前修正もあれば大忙しの仕事になります。「明日の朝までに…。」みたいなことも…。（汗）
当然、働く時間が強烈に変わってしまいます。

「クライアント→クリエイター」への直接制作依頼も。

SNSの普及によって、クリエイター自身が自らの作品を発表できる機会が増えました。
クラウドソーシングの普及で誰でもクリエイターとして活動できるようになりました。
クライアントも様々なクリエイターやインフルエンサーをチェックすることができるようになりました。
つまり、直接クリエイターに発注できる導線ができたのです。

変化の激しい時代の中で、ワンショットでの大型プロモーションよりも、
継続的なロングテールでのプロモーションも必要不可欠になっています。
企業YouTubeチャンネルを回していこうとすれば、それなりのコンテンツボリュームが必要です。
予算は限られているとなった時、スピーディに、低コストでコンテンツボリュームを加速させるには
クリエイターへの直接発注という判断も選択肢になったのです。

SNSで映像案件の受発注が動いている事実。

これまで、映像制作における新規の営業手法と言えば、テレアポ、DM、Google広告などのWEB集客といったものが基本セオリーだったと思います。
しかし現在、TwitterやInstagramが営業活動の場になってきており、クライアントとクリエイターが
直接繋がったり、動画制作の受発注もSNSで行われる時代に徐々になっています。
何か案件があれば、クライアントも「tweet」したり、クリエイターも案件募集に手をあげたり、クリエイター感でのワークシェアまでもSNS上で完結しているプロジェクトも多いわけです。

「インフルエンサー兼動画クリエイター」に直接発注する時代にもなっているのです。