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映像制作マガジン

KIZUNA JAPANスタッフによる映像制作マガジン

2019-05-17

プリプロダクションの流れ

映像のプリプロダクション

今回はプリプロダクションの動きの流れについて、お話します。

プリプロダクションというのは、前回述べた通り、
“実制作の前工程の事”ですね。

企画から、撮影が終わるまでです。
で、その流れはどいう言うものか。ということですよね。

項目としては、以下の通りです。

①企画立案・ストーリー考案・予算決め
②スタッフ編成
③撮影準備(ロケ場所確定、キャスティング、美術要素決め…など)
④撮影

です。
これは、企業VPの場合ですが、
例えば映画などの場合は、これが更に細分化され、
『美打ち(美術打ち合わせ)』や『オールスタッフ』などが入ってきます。

以前も述べたことがありますが、
制作部と演出部があったり、それぞれの領域が全く異なるので、
完全なる分業制が敷かれます。

企業VPともなれば、
①よりも先に顧客探しから始まりますしね。

さぁ、では映画の場合の流れをご説明すると。
①企画立案
②脚本制作
③予算編成
④スタッフ編成
⑤キャスティング
⑥美術打ち合わせ
⑦衣装合わせ
⑧ロケハン
⑨オールスタッフ
⑩撮影

こんな感じです。

①企画立案
は、この小説の映画を作りたい!とか、
脚本家●●さんが書いたシナリオで映画作りたい!
予算は大体こんな感じで!
という、作品そのもののアウトラインを描いたものになります。

②脚本制作
は、原作があったり、もしくはなくても、
脚本を制作するものになります。
ここでコケるものも多くありますが、
原作モノだったりすると、内容が全く違う!とかになると、
原作を知る人から後で叩かれたりするんですね。

③予算編成
脚本が完成すると、どれだけのキャスティングが必要になり、
どんなロケーションでの撮影が必要になるか。
が見えてきます。
映画の場合は、多くが協賛が入ってたりしますので、
プロデューサーの手腕の見せ所になります。
お金を集めるわけですから。

④スタッフ編成
予算が決まると、スタッフやキャストに対するギャラティも、
大方見通しが立ちます。
なので、スタッフを招集します。

⑤キャスティング
予算に基づいて、キャスティングを行います。
この場合、スポンサー企業や、タレント事務所との交渉も重要な仕事です。
例えば、あるスポンサー企業のCMに起用されている女優さんがいたら、
その女優さんを映画にキャスティングするというようなこともあります。
こうなれば、スポンサーのTVCMで映画を宣伝してもらえることもあるからですね。

⑥美術打ち合わせ
脚本と予算に基づいて、スタッフ編成で招集された美術さんと打ち合わせをします。
『こういう部屋にしたいんだけど?』
『この予算じゃキビシイな…。それだったら、こういう風にできるよ』
『いいね。じゃ、それで行こう』
こんな感じの打ち合わせなんかをします。

⑦衣装合わせ
脚本の中のキャラクターに合わせて、衣裳を決めます。
大体読んでいると、このキャラクターの色はこんな感じかなー…。
なんて思ったりすることもあるわけですね。
そこで、衣裳も決まっていきます。

有名なのは、三谷幸喜監督の『清須会議』で、
それぞれの衣装は色から決めたとか言われています。
例えば、柴田勝家は、青。
羽柴秀吉は、金。
みたいな。

⑧ロケハン
野外で撮影する場合、その内容に合わせた現場を作らなければなりませんから、
現地調査は欠かせません。
これをロケハンと呼びます。
この段階で、大方の演出は決まっていないといけませんが、
これが済む段階で動きも決めます。

⑨オールスタッフ
この作品に関わる全ての人を集めて、
顔合わせを行います。

⑩撮影
今までの内容のすべてを踏まえ、
絶妙なチームワークの下、撮影を行います。

さあ、プリプロとは、こんな感じです。
ね。面白いでしょ。

以上、皆さんご存知、あの安部でした!

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この記事を書いた人

安部 諒

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