以前、DaVinciとEdiusの連携について書きました。
https://www.cyber-promote-movie.com/wp/2019/07/16/edius-to-davinci/
そもそも、編集データってソフト間で共有できるの?
って方のために、ここでちょっとご説明したいと思います。
編集データの管理を行う時、
これの元となるのものをタイムコードといいます。
簡単に言うならば、住所の番地のようなものです。
このタイムコードによって、
『この映像』の『このクリップ』は、
『どのカメラ』で『何番目に撮影された素材』で、
『何分何秒~何分何秒』の素材だ。ということが分かるんです。
そして、編集上で更にディゾルブなどの効果を加え、
どの素材をどれくらい使い、などの情報を一挙にリスト化したものが、
『EDL(Edit Decision List)』といいます。
まぁ、一般的な環境では開けないのですけれど、
これを例えばテキストエディタで開くと、
こんな感じです。
元のデータごと持ち歩いて、
別の編集環境、同じソフトウェアで作業を行う場合に、
EDLで情報をそのまんま呼び出すことが可能になります。
最近では編集用ソフトウェアもかなり増えましたので、
別のソフト間で編集を引き継ぐ場合には、
AAFやXMLを使います。
これらは、編集作業の効率化のために生まれたフォーマットのようで、
使っているソフトによって、
または、何と共有するかによって、
どちらを使うのかが割れるようですね。
ちなみに、新しいのはAAFの方でありまして、
AVIもMOVも対応しているので、XMLともあまり変わりがないのでは
とも言われているようですね。
●AAF(Advanced Authoring Format)
は、Adobe After Effects、Pro Toolsに対応しておりまして、
もちろんDaVinciにも共有をさせることが可能です。
こちらの最大の特徴は、
EDL情報をデータに含んでいるのはもちろん、
元素材の情報も含むことができるという事ですね。
つまり、LOGの素材をEdiusでオフライン作業して、
カラーグレーディングを行う時にAAFで書き出せば、
DaViinci等でLOGの情報ごと共有できるという。
これは優れものですよね。
とまあ、ここまで書けばですよ。
一定の情報量があれば、ソフトウェア間でのデータ共有はできると分ったでしょう?
ただ、共有する際に一番大事なのは、
データが手元にあることですから。
aafファイルやedlファイルだけを渡しても意味がないわけなので。
共有する際は、書き出したデータ、
もしくは元のデータをお忘れの無いように、
気を付けてください。
以上、皆さんご存知、あの安部でございました。