さて、本日はタイムリマップの話です。
現在はいろいろなソフトでタイムリマップを制御することが可能ですが、
今回は、私がメインで使っているアフターエフェクトを使ってのタイムリマップをご紹介します。
まず、タイムリマップとは何か。
同一カットの中で映像のスピードに緩急をつけることを言います。
曲のテンポやカットのつなぎに合わせて、同じカットの中で時間を縮めたり伸ばしたりするカットのことですね。
■素材編
まずタイムリマップを行う映像の素材としては、
一定スピードで動いているカットに非常に有効です。
同じ速度で歩いている人、電車や車等、
ある程度一定の速度で動く映像は、緩急をつけることで
より魅力的なカットにすることができます。
また、カメラのパンやティルトが発生している場合は、
一定かつゆっくりである必要があると思います。
時間を引き延ばすシーンでは速度が25~50%になることもあるので、
ローリングシャッターが発生していると、
タイムリマップには適さない素材になってしまいます。
そして、重要なのは60fps以上で撮影することです。
もちろん30や24でも通常速度→早送りのリマップは可能なのですが、
編集に持って行った際、スロー部分があった方が使いやすい素材になります。
■実践
アフターエフェクトでタイムリマップを行う方法は、
クリップを選択→編集→時間→タイムリマップの使用可能
の順で選択。
クリップの下にタイムリマップのキーフレームが出現しますので、
そのキーフレームを動かして調整します。
イメージとしてはこんな感じです。
■応用
アフターエフェクトでのタイムリマップにおいて魅力的なのは、
スピードにイーズを付けられることです。
通常速度からだんだんと遅くなり、
スローを見せて、そのあとだんだんと速くなる。
というようなカットを作成できます。
キーフレームが打たれているのでやり方は簡単。
キーフレームを選択して速度グラフを開き、
0→100で速度を調節します。
するとイーズがかかった映像になりました。
いかがでしたでしょうか。
海外の映像でも引き合いの多いタイムリマップ。
ぜひマスターしたいですね。
以上、CG担当の前澤でした。