さて、本日は動かないマスクの作り方です。
例えばこんなアニメーションを作りたくなった時、
テキストレイヤーにマスクを作ってから位置で動かそうとすると、
マスクも一緒に動いてしまいますよね。
こういう時、動かないマスクが欲しくなります。
これ、マスクを別レイヤーにすることで作ることが可能です。
別レイヤーをマスクとして扱うことを、「トラックマット」と言います。
まず、平面レイヤーを作成。
文字を表示したい範囲のマスクを平面レイヤーに作成します。
これで、文字を表示したい範囲にだけ平面レイヤーが作成されたことになります。
ここで注意ですが、平面レイヤーは表示したいテキストレイヤーの1つ上、真上になければいけないということです。
この状態で、テキストレイヤーのトラックマット→アルファマット(レイヤー名)を選択。
すると平面レイヤーだったところが消えて、テキストレイヤーのマスクとして扱えるようになります。
これで、テキストレイヤーを動かしてもマスクが動かない状態になります。
逆にマスクを動かして文字を動かさない場合もこれなら簡単に作成できますね。
アフターエフェクトのトラックマットスイッチは4種類あって、
・アルファマット
・アルファマット反転
・ルミナンスキー
・ルミナンスキー反転
があります。
順方向と反転は「あ、逆ってことね」と簡単に理解ができると思います。
では、アルファマットとルミナンスキーの違いですが、
アルファマットは、図の透明度を基準に切り取る
ルミナンスキーは、図の輝度を基準に切り取る
と考えると分かりやすいです。
使い分けとしては、今回平面をマスクで切って透明とそうでないところがハッキリしている場合はアルファマットを、
例えばインクがポタっと落ちたスプラッシュというフッテージや、煙で抜きたい時など、
透明度が所々でばらばらなもので抜きたい時にはルミナンスキーを使います。
いかがでしたでしょうか。トラックマットはアフターエフェクトの特長に一つなので、
ぜひ使ってみてください!
以上、ディレクターの前澤でした。