映像制作マガジン

今回も動画制作における「専門用語」についてです。

本日は「撮影編」
前回の「編集編」を読んでいない方は、そちらの入門編から読んでみてください。

動画制作では編集だけでなく、撮影現場に出る事もありますよね。
現場に出た時こそ、様々な職種のプロの方々と関わるので「専門用語」が実践的に使用されます。
恥をかかないようにする為にも、最低限の用語を抑えておきましょう。

ちなみに僕はどちらかというと調べて覚えたというよりは、
プロの方々が使っている用語を現場で覚えていった感じですね。
だから、専門用語だと思ってない状態で覚えていましたね。

■動画制作　専門用語　撮影編

●あおり/俯瞰（ふかん）
被写体に対して、カメラを下から上に向かって撮影する技法。
俯瞰（ふかん）は逆に上から下に向かって撮影する技法。

●あし
交通手段。
カメラや照明などの機材の三脚部分を「あし」とも言います。

●インサート
連続した動画が流れている上に別動画を差し込むこと。
企業相手だと、よく「働いている姿」などが使用されますね。
「インサート撮ります」など現場で使用されますね。

●ウエイト
重りです。照明のあしを固定する際に砂袋など使用されます。
カメラと三脚の調整でウエイト調整などでも使用されます。

●雲台（うんだい）
カメラと三脚を接続する部分。
よく固定する際に10円玉を使用します。

●押す/巻く
「押す」は時間に遅れる。
「巻く」は時間が早まる。
よくスケジュール上の伝達で使用されます。

●上手（かみて）
撮影者から見た右側。
被写体から見た左側。
インタビューなどの立ち位置で使用されます。

●下手（しもて）
撮影者から見た左側。
被写体から見た右側。
インタビューなどの立ち位置で使用されます。

●香盤表
当日の撮影時のスケジュール表です。
スケジュール管理は撮影において、とても重要な役割です。

●長回し
最初から最後まで一回も止めずに、カメラを回し続けることです。
ここでいう「回す」はRecすることです。

●なめる
カメラの前にモノを置いて、その奥を狙って撮影する技法。
よく、人物の肩をなめる事が多いです。

●はける
カメラ内に映る、不要なモノや人などをフレーム外に移動すること。
モノを動かしてほしい際に指示される用語なので、覚えましょう。

●バミる
撮影現場での人の立ち位置やモノの場所に目印をつける事です。
養生テープなど跡のつかないもので目印を付けます。
「ここ、バミっといて」などの指示があるので、こちらもチェック用語です！

●バラし
撮影終了後に機材などを片付ける作業のこと。
案件自体がなくなり、キャンセルになることも指します。

●パン
固定したカメラを左右に振ること。

●引き
ズーム（寄り）を広角側にしたり、カメラを移動させて全体を映すこと。

●ピン
撮影時のピントのこと。
「ピンを目に合わせて」など、ピントの位置などで指示されます。

●フィックス
FIX　カメラを固定した状態で撮影すること。
また、物事が最終的に決まることも指します。（動画が完成するなど）

●モアレ
これは撮影時に起こる現象なので抑えましょう。
撮影時に映るモニターなどから、波紋状の模様が映る事です。
これは、キャストの衣装の細かい模様などからも発生します。
※レギンスの衣装で以前発生しました。
これは、編集で調整するのは、ほぼ不可能なので撮影時に調整しましょう。
基本ピンの位置で解消することができます。

このように撮影現場の方が専門用語で溢れています。
動画編集とは違って聞いた事のない用語も沢山あったかと思います。

僕も最初は、「この人たちは何を言ってるんだ。。。」状態でした（笑）
ただ、聞きなれない言葉だからこそ覚えられるという要素はありますね。
そして覚えるコツは、プロとしてどんどん使ってみる事！
現場に立ったら全員がプロとして動く。
最初は間違えてもいいです。そこで正解を学ぶ方が覚える速度が全然違います。
とにかく使ってみる。ですね！

専門用語をどんどん覚えていきましょう！
以上、ディレクターの中田でした。