屋外でのロケの際、空は快晴で目で見ているとブルーが綺麗なのに、
人物を明るく撮影しようとすると、空が白飛びしてしまうシーンは非常に多いケースです。
iPhoneやGO PRO等で撮り慣れていると、白飛びの制御がかなりあるため、
「なんで?」と思うビギナーの方も多いと思います。
個人的な感覚ですが、プロユースの一眼カメラは逆に白飛びを制御しないことによって、
逆光的な演出を狙った撮影が可能なため、あえてハイライトを制御してないと判断しています。
野外でのコンパクトな撮影現場では、照明を入れたり、レフをしっかり使った撮影が
難しいケースの方が多いと思います。
そんな時に活用したいのが、レンズに装着する「PLフィルター」です。
【PLフィルター】
Polarized Light(偏光)フィルターの略。
反射光をコントロールし、鮮やかな発色やコントラストが得られる。
ガラス面の反射や水面の反射・テカリを抑え、鮮やかな色を得ることができる。
PLフィルターで空の本来のブルーを撮影できる。
比較写真をご覧ください。
Canonの5Dに24-70㎜のレンズを装着し、撮影。
設定は分かりやすいように、全て同じ設定で行っています。
つまり、PLフィルターを入れる、入れないだけで撮影したものです。
●PLフィルター無:空のブルーが浅く、雲とのコントラストも弱い。
●PLフィルター有:空のブルーがしっかり出てきて、雲とのコントラストもある。
●更にPLフィルターを回転させ、より反射を抑えていくと、ビルの窓ガラスの反射がしっかり取れます。
外観撮影でビル等を撮影する際は通行人や道路や様々なものが反射するためマストで必要です。
白飛びを抑え、ブルーの色が非常に綺麗に出ていると思います。
建物も明るく、空も明るく撮影したいときは本当に便利なアイテムです。
カメラ設定で色々操作しても、このハイライトを抑えることはできません。
PLフィルターを入れることによって、美しい空が撮影可能になります。
金額も数千円~1万円程度なので、空のブルーを綺麗に撮影したい方は是非トライしてみてください。