映像制作会社の仕事は広がっている。
映像制作の上流工程となる企画(絵コンテ、キャスティング、スケジュール調整等)は
プリプロダクションと言われている。
映像制作の下流工程となる実際の作業(編集、CG等)はポストプロダクションと言われていた。
それぞれの担当パート分けが明確で専門職がそれぞれにいた。
いわゆる映像制作会社はポストプロダクション領域が多かった。
しかし、今の映像制作会社はワンストップサービスを実現しているところが多い。
ハイブリッド化が進んでいる。
映像制作会社が営業を行う時代へ。
以前、営業案件の獲得領域は広告代理店の仕事であったが、
今は映像制作会社とクライアントが直接繋がる時代になっている。
営業機能を持っている制作会社が皆無であった時代から、
営業マンがいることがスタンダードになってきている。
WEBを通じて、自社を知ってもらう機会も増えた。
クライアントだけでなく、広告代理店も「映像制作会社」「動画制作会社」で検索をかけ、
新規パートナーを探す時代。
案件の獲得方法も多岐に渡り、営業手法もデジタルマーケティング領域にある。
制作だけでは厳しい時代へ
他業界と同じで、「モノづくり」だけでは通用しない時代になった。
作れる人はフリーランスも含めると、大量にいる。
作った後の展開、活用方法、効果を出すための戦略が求められている。
既にプリプロ、ポスプロといったボーダーラインはネット上でしか聞かない。
映像制作と広告運用(YouTube広告他)といった二つの領域が大枠となっている。
更にこの二つを同時にできることで、スピーディにPDCAを回し、
映像のブラッシュアップ、検証もできるようになる。
スペシャリストよりも、ジェネラリストが求められている。
クライアントもクリエイティブを内製化する企業が増えている。
スピーディな時代に合った戦略だと思う。
様々な広告アセットをPDCAを回しながら、高速展開するには内製化がやはり一番速い。
クオリティの評価基準も、「効果があったか否か」という側面にある。
「カッコいい、美しい、イケてる…しかし効果がでなければ意味がない。」
こういう時代である。
クライアントの満足を創出し、ユーザーの結果にまでコミットする。
これが新しい映像制作会社の在り方となっている。
ハイブリッドな映像制作会社が求められている。