映像制作会社を目指したい、と小さな頃から思い始める人も少なくないでしょう。
すると高校あたりでぶつかるのが、文理選択。
自分の興味や進路に合わせて文系、理系どちらに進むか決める選択です。
映像制作を目指したいと考えた時、どちらを選ぶのがより良いのでしょうか。
僕の例で言えば、高校時代、しかも高校2年の最後の方で理系の選択科目を変えました。
映像専門にしても、そうでなくても比較的物理の必要な大学が多かったためです。
しかし、実際大学で様々なソフトをいじり倒し、映像制作に入った身として考えると文理の選択はさほど重要ではないと考えています。
歴史的にみても、優秀な芸術家と言われる人ほど、倫理を司った思想家であり、様々な定理の原型を作り出した数学、物理の学者でした。ダヴィンチなんかが有名ですね。
映像も同じく、芸術分野と考えると文理どちらでも出来るとも言えますし、もっと言えば両方できなければいけないと言えます。
優秀と言われる編集マンは映像の仕組みを知り尽くしています。ソフト間の役割の違いを明確化し、「気持ちいい」カット繋ぎ・アニメーションを数字的に表し、圧縮とデータ形式の違いを知り尽くした上で映像を完成させます。
デザイン的な配列は数理学の分野。アニメーションの基礎は物力学。デザインソフトで使われるパスファインダーは数学Ⅱの「集合」ですし、3DCGのライティングでは物理Ⅰの光の反射の知識が必要です。
優秀と言われるディレクターはクライアントの意向を正しくつかみ、構成に反映させます。プロデューサーとしての営業もそうです。
近年名前の挙がるストーリーライターは皆歴史に精通しています。営業でデータを出すときには経済学、社会学が生かされます。
大切なのは、映像制作の中でもどんな分野で活躍したいかを考えつつも、自分が理系なのか文系なのかはあまり深く考えないことが重要です。
優秀な映像制作者には両方の力が必要だということですね。
以上、前澤でした。