コロナウイルスという脅威によって、あらゆる業界のあらゆる事業のカタチが変わっていますね。
エンターテイメント業では先日、松竹株式会社、LINE株式会社、株式会社Sprootの3社が合同で『松竹DXコンソーシアム』を設立すると発表されました。
こちらの最大の目的は、コロナウィルスの感染拡大によって縮小してしまった興行関係をデジタル技術によって盛り上げる。というもの。
●オフラインとオンラインの融合(OMO)を推進し、新たな顧客体験を創造すること
と表現されていて、飽和してしまっていたメディア業界に新しい形を提唱しに掛かろうとしている様子が伺えます。
さらに、
●映画館のDXの推進
で、顧客データのデータベース集約と分析を進める。とか。
具体的にどんなことをやるのかは、詳細を発表されていませんので、調べても出てきませんが、恐らくGoogleやAmazonがやっているような、好みに合わせた最新情報の配信や、紙媒体の電子化などをやっていくのかなぁ…。と勝手に思っています。
“映画”とか”映像”のDXではなく、”映画館”のDXですからね。想像はこの領域を出ません。
●配信におけるマーケティングの高度化を図り、オフラインに近い体験を実現する新たな配信サービスの提供。
も言われておりました。これ、一つ目のOMOとつながるのかぁ?と思っていますが、つまり映画館で映画を見ているような(オフライン)体験ができる配信事業(オンライン)を始めるって事なのでしょうかね。
まぁ、映画で例えると分かりづらいですが、多分。
歌舞伎や落語などの、”生で観る”というのがメインの体験であった伝統芸能とか、舞台や音楽パフォーマンスなどを、まるで現場に居るような形で楽しめるようにする。
というこのなのかもしれません。
3点挙げましたが、映像を始め多くの場面でDXが言われております。
特に人と接触することが避けられないというエンタメ業界。対面という意味では、『デジタル化』とは遠く離れた位置づけで、技術革新とは少し無縁のように思っていましたが、とくにこのコロナ禍では飽和のままではいられない、次なる進化が求められています。
音楽のアーティストにしても、『ただの無観客演奏』じゃないパフォーマンスの配信を行うグループもでてきていたり、三者三様の工夫があって面白くなってきました。
ある意味で、ネクストステップがワクワクするような局面に来てるのだと実感します。
『その場に居るような臨場感』を体験するために、恐らくはVR技術も更に進化していくでしょうし、このある種の希望は、iPhoneが発表され、モバイルの歴史が動いたあの瞬間に近いものを感じますね。
エンタメ業界。ここから更に注目です。
以上!皆さんご存知、あの安部でした。