例えば、対面での会話のカット。
これには一定のセオリーが存在していて、
世のドラマや映画作品は、このセオリーを満たしているか、
あえてぶっ壊して撮影されています。
下の図のように、人物が2名で会話する場合、
対面で会話が進んでいきます。
セリフの進行は、
A→B→A→B
と、通常なりますね。
ということは、カメラの中に収まる映像は、
Aがセリフを発するときは、
Aが映像に移っていて、
Bがセリフを発するときは、
Bが映像に移っていることになります。
これにおけるセオリーとは、
『イマジナリーライン』と言われるもので、
これより奥からの視点を置くか、置かないか。
という物です。
これは、映像の内容を即時的に理解してもらうために、
超えてはならない線と思っていただければ大丈夫です。
これを超えると、例えばグループトークのカットを撮影するときに、
『誰がしゃべっているのか』が一瞬分からなくなります。
上記の画像で言うと、ここにラインがあります。
カメラマンの方が
『ライン超えちゃってます』的なことを言ったら、これの事です。
最近は、この辺のセオリーを意識しない制作手法も流行っているみたいですが、
基本として覚えておきましょう。
以上!皆さんご存知、あの安部でございました。