映像を作るにあたって、『美術』というのは、
作品の良し悪しを分ける重要な分野です。
以前も書きましたが、
カメラは、僕の中では何で撮ってもほぼ変わらないと思っています。
音声も、それなりのガンマイクがあれば、大抵は凌げるでしょう。
ただし、現場を『どのように造るか』を考えなければならない分野は、
手を抜いてはいけない。という認識です。
照明もそう。
照明は、機材で左右するものではなく、現場をどのように照らすか。
現場を『どのように造るか』の分類です。
それと同じくして、美術。
大道具、装飾、消えモノ、衣裳、、メイクなど、考えるべきものは多いです。
でも、実はこのすべてをしっかりと作り込めば、雰囲気はバッチリ出来上がります。
大道具は、その舞台の事を言います。
例えば、飛行機の操縦席。
これを再現したスタジオは実在しますが、ハウススタジオのように、
どこにでもそうそうあるものではありません。
無いなら作りましょう。ということですね。
それだけではなく、例えば存在しない車 の模型なども作ります。
装飾は、大道具に対して小道具と呼ばれることもあります。
ケーキで例えるならば。
スポンジケーキと塗りたくるクリームを作るのが大道具。
イチゴ、ろうそく、プレート、サンタなどの飾りを置くのが装飾という感じです。
要するに読んで字のごとく、装いを飾りつける分野です。
消えモノは、食べ物類の事です。
食卓に並ぶ食事など、時代や環境に則した食事内容を実際に作ったりして、
カメラの前に出します。
衣裳は、、、、もうわかりますね。
衣裳です。
これらは、前もって入念に打ち合わせを行い、
現場に備えます。
と、あとは撮影のみなのですが、
この裏で、やっておべきことがあります。
それは、役者の選定です。
次、ご紹介しますね。
以上、皆さんご存知、あの安部でございました。