無観客試合と球団の取り組み
KIZUNA JAPANの中野です。
プロ野球がコロナ禍で開幕してそろそろ1か月が経過しようとしています。ただし開幕はしましたが今のところ全試合無観客試合で行われ、球場には行けず、TVやライブ配信サービスを利用して野球を楽しんでいる状況です。その中で各球団は独自のサービスを提供してますが、今回は横浜DeNAベイスターズと、ソフトバンクホークスの取り組みに注目しました。
横浜DeNAベイスターズのZoom観戦
横浜DeNAベイスターズはWeb会議ツールでおなじみのZoomを活用した野球観戦を提供しています。Zoomを使いファン同士でコミュニケーションが取れるだけでなく、解説者もZoomに参加して、野球の開設に加えて、質疑応答の時間を設けたりと、今までのTVでの野球観戦だけでなく、球場での味わえない参加型の野球観戦が出来るようになっています。また、球場のメインスクリーンにZoomで観戦しているファン応援しているファンの映像を投影して、なるべく球場に足を運んだ時の様に選手に声援を届けられるようになっています。Zoom観戦のチケット代は一人1000円通常のチケットに比べて安く設定されています。今まで、球場に行ったことがない人も、試してみてはいかがでしょうか?
ソフトバンクホークスのAR・VR観戦
ソフトバンクホークスは次世代の通信規格5Gを活用して、ARでのプロ野球観戦を実施しました。1塁側や3塁側の球場風景に実際TVで使用されている映像をARでピクチャー・イン・ピクチャーをして寄り臨場感のある試合風景を演出しました。またVR観戦もあり、バッターボックスからの映像など、斜め上から見下ろした映像を360度観戦できる様になっています。日本トップのクラスのIT企業が親会社だけあってさすがの取り組みです。
新しい体験の提供
どうしても野球に限らず、スポーツは現地で観戦したい気持ちはありますが、今回紹介した2球団の取り組みは、逆に現地では味わえないスポーツ観戦が出来るものだと思います。コロナ禍にあって各球団どの様にファンを逃さないか、野球ファンにどのようにエンターテインメントを提供すれば良いのか試行錯誤していくかという中にあると思います。プロの解説者とコミュニケーションを取りながらの参加型野球観戦しかり、AR・VRで球場を360度見渡せる野球観戦しかり、動画は実際の野球観戦では出来ない新しい体験を提供できるツールとして今まさに活用されています。動画というコンテンツの力、動画だから出せる新体験、我々もどの様な体験が提供できるか、試されてる気がします。