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映像制作マガジン

KIZUNA JAPANスタッフによる映像制作マガジン

2024-11-01

動画制作会社の仕事スタイルが変わってきた

新しい映像制作会社

動画制作会社の業務が変化している。

2024年現在、動画制作会社の仕事業務が大きく変わってきている。
これまでのファクトリースタイルからマッチングスタイルに変化する企業も多い。

つまり、自社でクリエイターを抱えず、
制作はフリーランスなどに外注するというケースが増えている。

スタッフ全員、プロデューサーという動画制作会社も強烈に増えた。
動画制作会社ではなく、動画マーケティング会社になってきている。
上流工程のみを行い、実際の制作は外部に出すというスタイルだ。
広告代理店化、営業会社化しているといっても良いかもしれない。

なぜこうしたスタイルに変化したのか?

①クリエイターのフリーランスブーム

クリエイティブ系の有名インフルエンサーの登場や
コロナにおける新しい働き方ブーム。
これによって映像制作会社から独立するクリエイターが増えた。

②労働環境の変化

そもそも映像制作会社はスタッフの長時間労働、ハードワークに支えられていた。
特にTVやCMの現場では早朝スタート、深夜終わりは当たり前で、
仕事とプライベートの境界線も曖昧。
「好きだから」とか、「ディレクターを目指したい」から、
下積みを頑張るという時代ではなくなった。
映像の現場技術もYouTubeを観ればいくらでも得られる。
企業側もブラック企業化を恐れ、時間単価に縛られないように、
業務委託を中心にチームを作る必要性に迫られた。

③動画会社の爆増と参入障壁の低さ。

YouTubeを中心としたSNS系は全て動画とのシナジーが高い。
つまり、動画は掲載コンテンツとしてマストになっている。
当然、ここにビジネスチャンスを見出した新規動画会社やフリーランスが増え、
ビジネスとしてもスタートしやすいく、参入障壁が下がった。

④止まらない動画制作単価下落

2008年ごろから業界を見てきた私たち。
明らかに映像制作の単価下落が起きている。
上記のようにやりたい人が増え、クラウドワーカーのような副業ブームや
ソフトウェアのサブスク化による導入ハードルの低さも手伝って、
標準的な映像制作の単価は下落した。

2008年ごろは動画作ったら数百万は普通という世界。
採用動画等も2008年当時は予算500万、1000万とかも全然あった。
2012年にADOBEのサブスク化が始まり、
参入ハードルが下がりながら、単価も落ちていった。
素材ストックサービスも強烈に単価下落した。

2018年ごろから多くの動画制作会社がプレミアムプラン(最上位)で
100万前後なので相当な価格破壊が起きたと思う。
ミニマムは数万円~みたいな企業も多くいる。

まとめ

制作単価が落ちた分、本数を作らなければならない状況、
更にハードワークが社内で難しい環境。

必然的に制作は外注し、案件獲得のための営業人材、
マーケティング人材の強化があらゆる動画制作会社でマストになった。

つまり、制作会社は営業会社に向かっていった。

これから更に大きなパラダイムシフトが起きるでしょう。
制作のAI化、自動化の流れはおそらくそんなに遠くない。

ディレクターにAI思考が問われる時代にも突入する。
面白い時代になっていくでしょう。

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この記事を書いた人

Keiichi Takase

KIZUNA JAPAN株式会社 代表兼クリエイティブディレクター。 趣味:サーフィン、キャンプ、ゴルフ

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