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映像制作マガジン

KIZUNA JAPANスタッフによる映像制作マガジン

2023-05-22

【動画編集】新人に最適な動画編集の教え方。

動画編集の新人教育

動画編集の基礎を新人に教える時、皆さんはどのように教えているでしょうか?
実際に私たちが新人教育でレクチャーしているやり方をお伝えします。

色々試した結果、これが一番効率的で最速でした。
属人的で感覚的なクリエイティブを教えるには、
考え方や雑学よりも、より実践的に手を動かし、トークしながらレクチャーすることが大切です。

①PC1台に対し、マウス2つとキーボード2つを同時接続。

「教える側」と「教えられる側」が同時にそれぞれのキーボードとマウスを操作できるようにしてください。

②モニターはデュアルにして2台並べる。

2台とも同じ画面になるよう「複製スクリーン」にしてください。
つまり、PCは一台ですが、目の前のPCモニターで二人で同時作業できるようにするのです。
※別々のPCにしないことが重要で、リアルタイムで同じものを共創していくことがポイントです。

同じPCで動画編集を教える

③同じPC画面を見ながら、いっしょに並走し、編集を行う。

「教える側」が短いワンブロックを編集し、次のブロックを「教えられる側」が編集します。
ワンブロックを編集したら、「CTRL+Z」で戻し、同じように完コピ編集してもらうのもOKです。
同時編集することで、作業スピードの差や、どういった箇所をカットしているかなどを
理論よりも感覚で吸収することができるからです。
「教える側」は編集する際の「心の声」を実際に声に出しながら伝えます。
「どう思うか?」なども聞きながら、きちんと本人に意見を持たせ、
双方向で進めることもポイントです。

先輩クリエイターと後輩クリエイター

先輩)「これ同じこと言っているからカットしたいな・・・どう思う?」
新人)「ん~・・・」

先輩)「はい。5秒で判断!!スピード命」
新人)「いらないと思います!!」
先輩)「じゃあカットしてみて!」
新人)「カットのショートカットは?」
先輩)「“C”ね。はい、今すぐメモ!」
新人)「了解です」
先輩)「カットが急だから、戻って、ちょっと広げてみるね。こんな感じ・・・。」
先輩)「はい。戻すから同じことをやってみて!」
新人)「こんな感じでしょうか!?」
先輩)「うん。イイ感じ。」

etc
このような双方向のコミュニケーションを一つのプロジェクトの中で短いスパンでドンドン行う。
数時間、お互いがしゃべりまくる状況にするわけです。

教えるというよりは、いっしょに作品をリアルタイムで仕上げていくイメージに近いと思います。

完成動画を見せて「同じ感じでやってみて!」「こんな方向性で」「こんなイメージで」では、
作業の途中経過や手元の動き、なぜそうしたか?が見えないので、編集感覚を覚えられないのです。
つまり、頭ばかり使って、手が動かない状態が起こり、最悪、進まないという現象が起きます。
手の動き(視覚情報)とトーク(聴覚情報)を同時に、「近い距離」で、「短い時間スパン」で伝達しまくった方が圧倒的に吸収力は速い。

この時期、新人に動画編集を教えていかなければならない先輩クリエイターも沢山いると思います。
「これをやってみて」ではなく、「いっしょにやってみよう」のスタンスが大切です。
急がば回れですね。

是非、トライしてみてください。

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この記事を書いた人

Keiichi Takase

KIZUNA JAPAN株式会社 代表兼クリエイティブディレクター。 趣味:サーフィン、キャンプ、ゴルフ

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