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KIZUNA JAPANスタッフによる映像制作マガジン

2021-04-06

採用動画の制作ポイント【撮影篇】

採用動画TOP

採用動画はマストになってきた。

人材採用シーンにおいて、動画活用はスタンダードなものになっています。
採用パンフ、採用WEB、採用動画。この3つは三種の神器。これまでは、採用動画はマストではなかった気がしますが、コロナ禍において非対面での採用活動が強化される中、オンラインセミナーを中心に採用動画を活用する企業が増えています。
2008年創業当時から、採用動画を制作してきた私たち。採用動画の制作ポイントとノウハウを少し紹介します。
まずは撮影篇です。

採用動画の撮影ポイントは3つ。

①TPOに合わせた服装で現場に行く。
②撮影スケジュールを遵守する。
③超柔軟に「細かく」「速く」「たくさん」撮影する。

①TPOに合わせた服装で現場に行く。

撮影服装

採用動画のクライアント担当者は人事部が中心。きちんとした方々が多いと思います。
“映像制作会社あるある”ですが、汚い服装、ぼさぼさヘアー…面接だったら一発アウトな人々がぞろぞろと来たら、嫌ですよね。

採用動画は人にフォーカスする撮影が多い。
社長インタビュー、TOP営業マンのインタビュー、会社の顔となる方々との対面があるわけです。
「こんな人と話をしなきゃいけないの?」と思われないように、それなりの清潔感ある服装で行くのはマナーですね。

②撮影スケジュールを遵守する。

スケジュール画像

まずは、「クライアントのオフィスをお借りしている意識」を持つことが重要です。
スタジオでも1時間単位で料金を取られるのと同じ感覚で、オフィスも撮影させてもらう意識が重要です。
取材、撮影する被写体の多くが、会社で活躍している人々なので、最も忙しい人材ばかり。その多くが、撮影時間を1時間等、決められています。
照明、構図等にこだわり過ぎて、被写体を長時間待たせてしまったり、こちらの都合でスケジュールを動かすことはご法度です。

③超柔軟に細かく速くたくさん撮影する。

撮影イメージ画像

もっとも重要な要素です。採用動画の多くが、ロケハン等もできない現場の方が多い。
その中で、スピーディに状況判断し、最高パフォーマンスを発揮できるかが勝負です。ダラダラした、自己満足型のクリエイター魂は捨てるべき。
そもそもそういう人は現場力の無さを証明してるだけで、無能だと思われます。ディレクターだけでなく、撮影クルーの柔軟性と主体性が非常に重要です。

採用動画撮影時の重要ポイントとコツ

●被写体周辺の机は綺麗かどうか?

・ペットボトル
・キャラクターグッズ
・不要な書類
・不要なケーブル
・PCに貼ってるTO DO等の付箋紙
・機密情報

→これらを即座に机の下に移動。
→片付けが厳しい場合、撮影構図を変更し、机回りを映さないように工夫。
ここをしっかりやらないと、「撮影素材が全部パー」になる可能性もあり、更に、修正で編集マンがモノ消しで死にます。

●映ってはいけない人がいるかどうか?

・明らかに清潔感がない人。
・退職予定者
・派遣・パートさん他(→OKなら問題無し。)

→気になる様なら、丁寧にすぐに人事担当者に確認。

●リスクヘッジのカットを必ず撮影。

あれもこれも映ってはいけないものだらけみたいな状況も多々あります。
撮影段階で既に修正を予測し、リスクヘッジのために、様々なパターン構図をスピーディに撮影しておくと、後で「助かったぁ~」みたいなことが多々あります。
それ以外も全景撮影は椅子裏のコートや、椅子に変なクッションがあると台無しになります。速攻でどかせるものは、確認し、どかすことが大切です。
勿論、勝手にどかすのはご法度。触るものにはちゃんと確認を入れてからです。

●全体的な明るさを普段より一段階上げるイメージで撮影。

全体的に明るめに撮ることを基本としてください。インタビュー以外の仕事風景等、限られた時間で照明セットがほぼ組めません。白飛びを抑えるために、被写体が極端に暗くなってしまってはダメです。
むしろ、勇気をもって白飛びギリギリを攻めてください。それはなぜか…「暗いが修正のNo.1王者」だからです。
トーンの暗い採用ツールは成立しないと思っていいと思います。

●インタビュー構図のアイライン、手の動きに注意。

被写体はプロではないという意識をしっかり持ってください。
撮影の緊張感から、視点が下がるケース、不必要に指が動くケースが多い。インタビュースタート時点で、目線、手の動きを陰で確認し、目線が低ければ、丁寧に正面キープ、指の動きがあれば静止or大きく手を動かす等をお願いした方がベターです。
これが効かないケースも50%位あるでしょう。しかし、被写体のせいには絶対できないです。何とかするのが、私たちの仕事です。カメラポジションを工夫し、目線が低く見えないよう、更に指が目立たないよう、少し下からあおる等、有効手段はたくさんあります。

撮影篇の大枠3つのポイントとHOW TO、いかがだったでしょうか?全てが撮影というより、気遣いかもしれません。自分が逆の立場になって、少し考えてあげられるかがとっても大切。

少しでも気持ちよく被写体になってもらう。
少しでも綺麗に見えるように工夫する。

「小さな気遣いがクオリティを制する」と自分は考えます。

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この記事を書いた人

Keiichi Takase

KIZUNA JAPAN株式会社 代表兼クリエイティブディレクター。 趣味:サーフィン、キャンプ、ゴルフ

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