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2020年6月19日

宮崎駿の世界観

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映画館に過去のジブリ作品が帰ってくる!

お世話になっております。中野です
東宝シネマズで過去のジブリ作品がリバイバル上映が決まりましたね!
ナウシカやもののけ姫などは映画館で見たことがないので非常に楽しみです。
TV放送やDVDなどを通して観たことはありますが、映画館で観る臨場感に勝るものはないと思います。
そんなジブリに欠かせない人物といえば宮崎駿監督です。
そこで、今回は宮崎駿監督についての、僕の印象を書いていこうと思います。

落ちてから昇る主人公

宮崎駿作品のストーリー構成は決まって、主人公が落ちてから這い上がり、クライマックスへ向かいます。
カリオストロの城では城のてっぺんから地下の牢獄へルパンが落ちます。
風の谷のナウシカでは腐界の底へ一度落ちたり、魔女の宅急便ではキキは魔法がうまく使えなくなり森へ落下します。
などなど、宮崎作品のほとんどはストーリーの中盤で高い所から落下するという構造になっていて、更に落下した先は大体汚いという特徴です。主人公たちはその落下した先で世界の汚れを経験して、冒険のヒントを発見します。
またこの落下先の面白い所は汚れているだけではないところ。先述のカリオストロの城ではクライマックスで地下から綺麗な水が湧き出してきたり、ナウシカでは深いの底はマスクも不要なぐらい空気が澄んげいたりと、単純に汚れている場所で終わらせないのが監督の作風だと思います。
「穢れ」と「清浄」二つの入れ交じりが監督作品のポイントなのかもしれません。

同じ登場人物

宮崎駿作品はストーリー構成の他にも、キャラクター構成も同じです。
ヒロイン・ヒーロー(男性主人公)・悪役・、年上の女・お婆さん・お爺さん
この6人のキャラクターがほぼほぼ登場するのが監督の作品です。
ただしそれぞれのキャラクターが担う役割は作品ごとに違います。ヒーローがヒロインを導く作品もあれば、ヒロイン主導で物語を進行したり、
年上の女は、ヒロインと対立したり、協力したり様々です。
ただ、ヒーローと悪役のポジションは大枠でほぼ一緒な印象です。ヒロインの純粋に好きで求めるか、世界征服の為に求めるか。そしてだいたい、機械が好きです(笑)。
良い宮崎駿と悪い宮崎駿を投影した様なつくり方なんでしょうか?

ヒロインと結ばれない主人公

監督作品の特徴の一つは、主人公とヒロインが結ばれない点です。
最終的に主人公とヒロインは一定の距離を保ちます。
カリオストロの城ではクラリスの心を奪っておきながら、置いて旅に出るルパン。もののけ姫ではサンを愛していると言いながら、アシタカはたたら場で暮らし、サンは森で暮らすべきだと距離を置く。千と千尋や、紅の豚もなんだかんだで二人は結ばれません。

今回は宮崎駿作品の特徴について考察を述べてきました。
作品ごとのテーマ性によるキャラクターの位置づけなど、1つ1つの作品についての考察も述べていけたらいいなと思います。
それでは今日はこの辺で!

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