映像を作るクリエイターであるからには、
その歴史を少しくらいは話せるようにならんと。
ということで、今日は映像の歴史をお話しようかなって。
現代で言うところの『映像』。
聞いて思い浮かべるものは何でしょうかね。
スマートフォン、パソコン、テレビ、映画…。
いっぱいあると思うのですが、これらの礎となったものが、いくつかあります。
フェナキスティスコープ
ベルギーの数学者、プラトーが開発したもので、
円盤状のもので、淵沿いにパラパラ漫画の要領で絵が描かれています。
円盤が回転することで、一点の絵が動いているように見えるという仕組みですね。
ゾートロープ
イギリスの数学者、ウィリアム・ホーナーが開発しました。
フェナキスティが円盤状であることに対し、こちらは筒状となっており、
映像を鑑賞するには、筒をのぞき込む必要があります。
そのため、この装置は日本名で『回転のぞき絵』とか呼ばれています。
なんだか、ダサいですよね。
プラクシノスコープ
フランスの理科教師、エミール・レイノーが開発しました。
ゾートロープを改良して完成されたもので、
ゾートロープが日本名の通り、のぞき込むのに対し、
こちらは、筒の中心に鏡が置かれ、それに反射される絵を動画として鑑賞するものですね。
ちなみに、このエミール先生、
“投写式”という技術の開発も行いまして、
映像をスクリーンに投影するタイプのプラクシノスコープも完成させています。
それが世に大反響で、超絶人気を博したんですが、
しかし、後にリュミエール兄弟の出現によって、その座を奪われます。
はい。
映像の歴史ということで、『祖』とも言うべき3つの機械を紹介しました。
こんな技術が生まれなければ、我々の職業だってなかった可能性を考えれば、
彼らがいかに凄い発明をしたかがわかりますよね。
では、また今度。
皆さんご存知、あの安部でございました。