さて、本日はシーケンスレイヤーとは何だ?というお話です。
アフターエフェクトでタイムラプスの映像を編集したり、ストップモーションのアニメーションを制作する際に必要な考え方です。
映像は写真の連続で出来ています。1秒辺り何枚の写真で映像を構成するかを「フレームレート」単位をfps( frames per second =フレーム毎秒)と表します。
例えばストップモーションアニメでは4~8fpsが一般的なので、1秒間を4~8枚の写真で構成します。1分のストップモーションアニメーションを制作しようとすると、60(秒)×8(fps)=480枚の写真を撮影する必要があります。
10秒のタイムラプスを考えてみましょう。30fps(今回は便宜上30fpsと考える。正確には29.97fpsが一般的)の映像を制作するとすると、 10(秒)×30(fps)=300枚の写真というわけです。
さて、写真を補正する際は、枚数が多ければLightroomを使うのがおすすめです。色味の補正や軽微なゴミ取りを行います。
さらに、この映像に対して合成やテロップなどの情報付与を行う必要がある場合、AEやプレミアを使用したコンポジット作業を行う必要があります。
では、この時のAEへの読み込み方法はどのようにしたらよいでしょうか。
答えは2パターンあります。
①1枚ごとに読み込んでシーケンスレイヤーとして並び替える
②画像シーケンスとして読み込む
①の場合、
写真データを1枚ずつフッテージで読み込み、1フレームごとに区切って並び替えることができます。写真の順番入れ替えやフレームの入れ替えが頻繁にある場合に使う方法です。
しかし、この方法はシンプルではありますが、エフェクトをかける際は調整レイヤーが必須となり、シーケンスエリアも広くなりすぎて面倒なことが多々あります。
そこで、②の場合です。
読み込み時、写真の名前が連番にさえなっていれば、読み込み方式を選ぶバーの横に「~シーケンスの読み込み」というチェック項目があります。
これにチェックを付ければ、連番を1フレームごとに区切ったシーケンスレイヤーが完成します。
非常に便利な読み込み方法なので覚えておくと作業が楽になります。
使用後はチェックを外しておくのをお忘れなく。
以上、前澤でした。