after effectsで特徴的なアニメーションと言えば3Dが気軽かつ感覚的に使えることですが、それをもってしても3Dのアニメーションとは難しいものです。
データが複雑になるだけでなく、2Dでは使えたものが3Dでは使えないということが良く起きます。
そこで今回は、いわゆるフェイク3Dというものを試してみたいと思います。
フェイク3Dとは2Dでの表現だけで3Dっぽく見せる手法のことです。
代表的な表現で、今回は缶が回転しながらインしてくる表現を試してみたいと思います。
まずは素材を準備します。
今回は缶のアウトラインと、ラベルのデータを用意しました。
ラベルのデータは縦長で表と裏用に2分割してあれば大丈夫です。回転数が増えたとしても後でAftereffects上で対応できます。
ではこれをアフターエフェクトの中に読み込んでいきます。
今回は動かくレイヤーの数が多いので、位置と回転はそれぞれ別のnullオブジェクトで作ることにします。
アフターエフェクトに読み込んだら、ラベルが映る部分だけにマスクを作成、ラベルをアルファマットに選択し、缶部分にいるときだけ表示されるようにしました。
これで缶が回転する様子は、ラベルをX軸方向に左右するだけで表現できます。
この状態だと少し3D感が弱いと考え、アフターエフェクトのシェイプレイヤーで少し味を足しました。
白の縦線は不透明度60%、缶全体には、7C7C7C→ffffff→7C7C7C、ffffffが50%位置でグラデーションをかけ、不透明度を20%に設定しました。
これでアニメーション時、全体の位置と回転はnullオブジェクト、ラベルの回転はラベルのイラストレーターデータの位置をX軸で動かすことで表現します。
これで完成です。
シェイプレイヤー使いになるときには基本的にな方法になるので、覚えていて損はないですね!
以上、前澤でした。